◇ 極端に下げました。日経平均の不自然な急騰、その後の急落だけでなく、株そのものが売られる動きがみられました。しかし、すみずみまで食い尽くされるように買われた状態から全体安になったわけではありません。市場の基本的な環境も、決して悪化していないと認識します。また、一部メディアが「1987年ブラックマンデー以来、史上2番目の下げ幅」と報じていますが、「率」では30番目の下落のようです。
◇ しかし、下げたことは事実で、落ち着くまでに少し時間を要するうえに、新しい流れが生まれるのはそのあとです。ムリな狙いをせず、原則どおりに余裕を残しながら、次の展開をゆっくりと見極めていくのが基本姿勢でしょう。
◇ 注意銘柄(候補銘柄)の多くは、静かに底練り(底固め)を継続しているだけです。「お宝が待ってくれている」といった言葉が浮かぶくらいです。ただし、すでに立ち上がって中段に達していた銘柄は、日経平均が高値更新するなかで思ったほど上がらなかったのに、直近では下がっています。このあたりが、どんなタイミングで元気を取り戻すか──売買するうえでの関心事ですが、前述したように、ムリな予測で決め打ちすることなく、ゆったりと順応していく姿勢を意識するべきでしょう。
◇ 今月は、買い選定後に時間がかかっている銘柄(動意づかない)、形がわるくなってしまった銘柄を3つ、注意銘柄に異動しました。
※新規の買い銘柄については、『林投資研究所レポート』会員向けに「速報レポート」をお届けします。
今月は買い選定がなかったので、銘柄選定のポイントなどを、事例を挙げながら紹介しようかと考えています。
◇今月の銘柄異動
倍化達成確認 0銘柄
新規買い選定 0銘柄
新規注意銘柄 0銘柄
買い銘柄→注意銘柄 3銘柄
※今後の展望を含めた詳細は、今月末に発行する『林投資研究所レポート』8月号に掲載します。
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- 『研究部会報』および『林投資研究所レポート』には、FAIクラブ例会での議論などを紹介しています。実践者の声を、有効活用してください。
- FAI投資法の補足資料として、「小動き・長大陽線・連続陽線」リストを掲載しています。
2024年8月3日 林 知之