◇ 好調な流れに、水をさされました。昨年8月はじめにかけての急落以降、低位株は動かない期間がつづきました。その後ジリジリと動きが好転したのですが、過熱するほどではありませんでした。それなのに、今回の急落では、底値圏の魅力的な銘柄まで、それなりに売られました。おどろきです。でも、いわゆるリスクオフの売りではないと考えています。
◇ ちまたには、「まだトランプ大統領が何をするかわからない」と疑心暗鬼な声も多いようですが、私は逆です。政治をネタにした投機ファンドの売り仕掛けに大衆が巻き込まれたわけですが、すでに出口は見えたと思っています。今後は株価の自律的な上げ下げだけで、意外と早く落ち着いてくるのではないでしょうか。中国を牽制するのがトランプ関税のひとつの狙いで、日本はとばっちりを受けたような部分もありますが、アメリカが先手を打って貿易関係の見直しがスタートしたので、アメリカに有利で日本に不利という構図もあるでしょう。しかし、アメリカ経済が強くなることで、日本も相対的に有利になると考えられます。長期的には、日本の株価が上昇する構造が強まったと思います。
◇ とはいえ、目先はまだ落ち着かない状況がありそうです。買い銘柄のチェックでも、基本的な流れは変わっていないと感じられましたが、新規の買い選定は見送りました。
※新規の買い銘柄はなかったので、『林投資研究所レポート』会員向けの「速報レポート」では、例会での議論のなかで興味深い部分をお届けする予定です。
◇今月の銘柄異動
倍化達成確認 0銘柄
新規買い選定 0銘柄
新規注意銘柄 0銘柄
買い銘柄から除外 1銘柄(TOBによって上昇、上場廃止予定)
※今後の展望を含めた詳細は、今月末に発行する『林投資研究所レポート』4月号に掲載します。
- 『林投資研究所レポート』会員には、新規買い銘柄の速報(解説)を、月末ごろにメール配信します。
- 『研究部会報』および『林投資研究所レポート』には、FAIクラブ例会での議論などを紹介しています。実践者の声を、有効活用してください。
- FAI投資法の補足資料として、「小動き・長大陽線・連続陽線」リストを掲載しています。
2025年4月12日 林 知之